鈴置洋孝と言えば?


 声優歴の長い鈴置洋孝ですが、改めて思い返したときに私が思い浮かべるのは数人のキャラしかありません。
 絶対的にはずせない、「ガンダム」のブライト・ノア。「シュラト」の帝釈天インドラはアニメシリーズよりも、CDドラマの記憶が強く残っています。
 そんななか、私が一番に思い浮かべたのは、カセットブック「トリガーマン!」のキース役だったりします。


※「トリガーマン!」(作:火浦功ソノラマ文庫刊、全1と2/5巻)
 人類が宇宙へ進出した時代を舞台にした、宇宙の必殺仕事人「トリガーマン」の物語。所属部隊が全滅しその復讐を目的としていた「美しき金髪の狼」キース・バーニングを主役に、回りを固めるのはギャグキャラばかり。ただひとりシリアスなキースが思いっきり空回りする点など、笑いどころが「フルメタ」と似通っています。


 鈴置さんというと真面目で堅物なキャラの印象が強かったため、渋い声が美形のキース役に意外にあっていて、非常に印象深いものとなりました。
 ――鈴置洋孝さんのご冥福をお祈りします。