涼宮ハルヒの憂鬱


 アニメが面白かったことから、原作を購入してしまいました。いきなり8冊購入。リウイフルメタに続き三度目のアニメきっかけとなりました。


 メインキャラ5名が魅力的であることは言うまでもなく、作品内での役割の振り分けが非常に素晴らしいと思います。
 涼宮ハルヒ:事態を引き起こす全能に近い力を持ち、旺盛な好奇心と行動力から事件を引き起こす。ツンデレというにはデレが少なめですが、たま〜にヤキモチをやいてくれれば私は十分に満足です。
 キョン:特殊な能力を持たず巻き込まれ型のキャラではあるものの、事件を解決に導く鍵となることが多い。本人もすでに自覚していますが、どんなにボヤきながらも現状を気に入っているようです。読者にとって共感しやすい主人公といえるでしょう。
 朝比奈みくる:マスコット的キャラで、キョンにとって保護すべき対象。気疲れのするキョンにとってだけでなく、癖のあるメインキャラの中で読者にとっても癒しキャラとなっているようです。
 古泉一樹:作品全体を通じての解説役。キョンにとっては唯一の相談相手。超能力者としてはほとんど活躍しないものの、機関の人脈を通じて事後処理などを担当しているようです。
 長門有希:監視者としての立場にあるため自発的に関わることはないが、ほとんどの事態を解決できる切り札。私は無口キャラは興味対象外なのですが、長門なら気に入ってます。

 シリーズを通して、1作目の完成度が1番高いと思います。シリーズ最終回であれ以上の決着をつけられるのでしょうか?
 これからは、朝比奈、古泉、長門、それぞれの敵対組織が絡んでくる展開となりそうですが、そうなるとルーチンワークになりそうで、やめてほしいというのが正直なところ。せっかくいい材料が揃っているので、この5人をメインに物語を作ってもらいたいのですが。