夏期放映の「バーディー」「薬師寺涼子」「乃木坂春香」の不満点


 タイミングが遅れましたが、せっかく書いたので、掲載しておきます。


鉄腕バーディー


 マンガでも新版よりも旧版が好きな私です。
 全体的な流れがタルくて、モタモタしすぎというのが第一印象。
 絵も並だし、動きもいまひとつ。
 アクション重視ならもう少し楽しめたと思うんですけどね。
 ただし、ラストの結末だけはそれなりに評価してます。
 生きるか死ぬかの選択と思いきや、第三の選択というのはいいと思います。


 で、一番の不満点は、あのエンディングのデキの悪さ。
 影絵のつとむがスキップを続けているだけなんですが、これが曲のリズムとまったく合ってない。
 動画がシンプルなだけに、曲との整合は絶対に必要でしょう。
 それなのに、ほんの少しの労力をなぜ惜しむのか!?
 絵と曲の不協和音が、ここまでマイナスの印象を与えるとは驚きの発見でした。


薬師寺涼子の事件簿


 小説は初期の数冊だけ読んでました。
 この作品は、原作を劣化した悪い意味でアニメ化らしいアニメ化だと感じました。
 武装集団に直接挑んだり、作戦が非常に浅かったり、派手な演出を優先するあたりが。
 世界観として、涼子周辺に不可解な事件が多い事を、皆が当たり前に受け入れていたのに違和感を感じました。
 私としては、常識を捨てきれずに「否定せずにはいられない」という建前重視の方が好みですね。そのせいで、お偉いさんがうろたえまくったり。


乃木坂春香の秘密


 とりあえず、最終回について。
 春香の誕生パーティーで、高額なプレゼントよりも、主人公の贈ったオタクなプレゼントが喜ばれるというありがち展開。
 それ以前に、ホストが招いた客を勝手に追い返したり、ホスト本人の前で侮辱するなんて、ありえないでしょう。
 その上、ホストの前・頭首を相手に態度を激変させては、現・頭首を軽んじているとしか考えられない。
 礼儀もなにもあったもんじゃない。
 まさか、原作からしてこんな展開なんでしょうか?


 ところで、ジェット機やら孤島やらを贈る金で、オタク向けプレゼントを準備したらどうなるんでしょう?
 連載マンガに当人をレギュラーとしてねじ込んだり、市販されていない限定版グッズを入手したり、有名な制作者に特製フィギュアを依頼したり、トレーディングカードをコンプリートするとか。
 考えて見えれば、オタク向けの品は、クリエイティブなセンスに頼る部分が大きく、原価は非常に安そうです。
 純金製の百式なんかだと、凄まじい事になりそうですが……。