プロジェクトA子
昨日の続きで、「プロジェクトA子」について。
軽くあらすじを説明すると――。
A子とC子の仲の良さに嫉妬するB子は、毎朝A子に戦いを挑むものの返り討ちされる日々。侵略してきた宇宙人の目的がC子だったことから、騒乱はさらに拡大していく。
セーラー服を着たヒロインと多数のメカが登場するアクションコメディ。映画館上映時には併映が「亜美」だったりするし、非常にイロモノ的な作品。モロにオタクをターゲットとした作品ですが、それを本気で作り上げた点で一線を画しています。
一番のウリであろうアクションが素晴らしく、とにかく暴れまくっています。私が同じ時期に観たジャッキーチェンの映画「サンダーアーム 龍兄虎弟」と同じく、動きによる面白さを痛感させられた作品でした。
作中、私が気に入った場面は下記のシーン。
A子とB子は戦いがヒートアップしすぎて、学園を飛び出し侵略者との戦闘が行われている市街へと飛び出していく。A子を心配しながらも途方にくれているC子へ、B子の取り巻きが一緒に来るように声をかけた。A子に叩きのめされた真理を見て戸惑うC子に、真理が「ニゴーッ」と笑いかける――。
ココです。このシーン!
真理というキャラは女ケンシロウというデザイン(三つ編み)でパロディキャラです。このシーンも迫力を醸し出した笑顔で笑いどころを演出しています。
しかし、しかしです。
通常、A子派であるC子と、B子の取り巻き連中は中が悪くて当たり前です。しかし、B子の取り巻き――あさ、いね、うめ、真理は、取り残されたC子に声をかけ、なおかつ真理は笑いかけるほどの気遣いをみせました。この場面にいたるまで、C子と四名はほとんどからまなかったため、特にこのシーンが印象深く感じたものです。
当時のアニメック誌上できむらひでふみ(元漫画家)がこの場面に言及していて、私は「そうっ! そうなんだよ!」と強く頷いたものでした。
この頃の私はダメ絶対音感を習得しており、伊藤美紀、篠原恵美、富沢美智恵の名と声をこの作品で覚えました。
篠原恵美が一番若いとは聞いていましたが、これがデビュー作だったそうで。今回調べたところ、夫が俳優の渡洋史(宇宙刑事シャリバン)と知ってビックリ。