クニミツの政が完結しました。

……先週の話題で申し訳ありませんが(笑)。


 週刊少年マガジン連載陣で私が楽しんでいる数少ない作品の一つが終了となりました。(ちなみに、私は小学校のころからマガジンよりもサンデーの方が好き)


 私はタイトルには意義があるべきと考えている人間なので、肝心のクニミツが秘書だけで終わるのは、羊頭狗肉に思えて非常に物足りません。「HUNTER×HUNTER」でいうなら、ハンター試験だけで終了した印象です。
 はじめから坂上の市長選だけと理解していれば認識も変わってきますが、クニミツの政界入りというか、総理大臣就任を想定していたのだから私が落胆するのは当然といえます。
 まあ振り返ってみると、長期連載を念頭においていたなら、教育とか農業とか医療とかはもう少し、別個のエピソードとしてとっておいたのかもしれません。ネタを詰め込みすぎて散漫な印象もありましたし。「サイコメトラーエイジ」からのゲストキャラが登場しながら、軽く流してしまったのは、これで終了することが前提にあったのでしょう。
 クライマックスとなる投票日をじっくり描写しなかったのも、終了が早まったからではないかと推測してます。
 政治を題材として理解しやすいエンターテイメントに仕立てたこの作品は、非常に意義のあることだったと思います。作中のトラブル解決方法が多少安易だったとしても、知ってもらうことの意義に比べれば、微々たるものでしょう。少なくとも私は楽しんでいました。