ガウルンの話。


フルメタ」にはガウルンという見事な悪役が存在しました。殺人を好む残虐性がありながら、状況を判断する理性を保ち、なおかつ、自棄的な行動をとる。
 このガウルンの立ち位置は、リアルさとフィクション性の境界線上だと私は思っています。ですから、ゲイルはどうしても見劣りしてしまいました。ちなみに、レナードもありがち(すぎる)キャラで、とてもガウルンには及ばないと考えています。
 何度も生き返るという展開は好きではないので、リアルタイムで読んでいた場合はガウルンの存在にうんざりしていたかもしれません。しかし、私がフルメタを読み始めた時点でデイ・バイ・デイまで刊行していたため、すでに過去の事でありまったく気になりませんでした。
 今後のフルメタがどのように展開するか不明ですが、ガウルン以上の敵役は登場しないと思います。たとえ少佐が敵に回っても、叶わないでしょう。