ゼブラーマン

4月にWOWOWで録画していた「ゼブラーマン」を見ました。
HDDデッキは、物理的にかさばらないため未見が増える傾向にありそうです。善し悪しですね。


妻が不倫、娘が援交、息子がイジメ……そんな、しょぼくれた小学校教師の趣味は、懐かしの特撮ヒーロー・ゼブラーマンのコスプレだけだった。


私はこの作品をタイトルしか知りませんでした。てっきりマンガの映画化と思いこんでいたくらいで。(全く逆で、映画→マンガだった)
哀川翔にもそれほど興味がありません。主演100作目というのも初耳です。


ですが、十分に楽しめました。
ただのコスプレ好きの主人公が、わずかな理解者の後押しをうけて宇宙人との戦いに突入していく。
ヒーローの存在しているお約束の世界観ではなく、ヒーローをフィクションとした現実世界が舞台であり、一歩引いた形となっています。「アンブレイカブル」を連想しました。
ゼブラーマン」そのものは架空のヒーローですが、(フィクションとして登場する)当時のゼブラーマン予告編やゼブラーマンの歌(唄:水木一郎)というギミックが懐かしさを演出しています。


ただ、ゼブラーマンの力の秘密が何一つ説明されないので、のどに小骨が刺さっているような疑問点が残ります。しかし、種明かしがあっても興ざめとなりそうなので、夢物語のままでいいのかもしれません。
バイク、体育館、屋上等、十分に燃えられますし。


マンガも読んでみましたが私は映画の方が好きです。
マンガ版ではファンタジー要素を廃しており、最後までコスプレヒーローのままで活躍します。これはこれで良さがあるものの、そうなると「ゼブラーマン」のストーリーをなぞる理由がないのでは?