秋アニメについての感想

批判的なコメントが多いのでご注意願います。
「面白かった」と言えるアニメは無かったように思います。


うみねこのなく頃に


アニメ化とは基本的に原作からの劣化作品だと私は思っています。
ひぐらし」でもそうでしたが、原作が良ければ良いほど、同等のクオリティを保つのは不可能でしょう。
アニメ「ひぐらし」では原作BGMを排除しましたが、「うみねこ」では原作を想起させるBGMが多かっため、プレイ時の興奮が蘇りました。
その点は、好意的に受け止められます。
原作の「ひぐらし」と「うみねこ」は、選曲と挿入タイミングがまさに神懸かっており、それを捨てるのは大いなる損失だと思うもので。


にゃんこい


ハーレム展開ですが、それなりにコメディとしては楽しめたと思います。
最終回で、主人公のアドバスを得たヒロインが感動的に締めるものの、全て勘違いというのはなかなかの新機軸でした。
2期シリーズが放映されたら観たいと思います。


乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつあ


前期シリーズで自分的評価の低かったこのアニメ。それでも見てました(笑)。
最終回のお約束はいいとして、その前のアイドルオーディションネタについて。
事務所の人間から「本人は納得しているから、計画について何も漏らさず、二度と会うな」と言われ、本気でそれを鵜呑みにする主人公の思考が理解できません。
ヒロインにアイドル願望があって、主人公が身を引くならわかります。それでも、本心の確認はすべきですが。
また、オーディションを終えたところで、ヒロインが拒めばそれで終わりなのだから、どのように企もうと結果は見えています。
財閥を敵に回すのも危険でしょう。
あの流れで『物語になる』などと、なぜ判断できたのか不思議なくらいです。原作者なのか脚本家か知りませんが、制作時に誰も止めなかったのでしょうか?


聖剣の刀鍛冶


以前にも書いたとおり、ヒロインの身勝手な主張が好きではありません。
都市の重要な会議に乗り込んで、何の証拠もない主張を押しつけた無礼さに驚かされました。
この前登場したシャーロットも、聖剣を力ずくで奪い取ろうとしたくせに、交渉すれば聖剣を渡すのが当然と思い込んでいました。それなのに、なぜ交渉より先に強奪しようというのか?
舞台設定がそれなりに平和なのに、倫理観のおかしいキャラが続出したため、私は原作者の常識に疑いを持ったくらいです。
他の国(?)の代表は下品な人間なのに、市長だけが理性的だったのに驚きました。こういう常識人は、扱いの悪くなる作品だと思っていたので。


生徒会の一存


グダグダっぷりが肌に合いませんでした。
たまーに出てくる主人公を評価するエピソードは面白かったですが、ほとんどがネット上の雑談みたいな物ばかりで、魅力が薄かったと思います。
作中でも自虐的に語られてますが、アニメにする必要はなさそうです。


そらのおとしもの


ちまたではいろいろと話題になっているらしいこの作品。私は1話の時点で切りました。
出現した女の子の不思議パワーで、自分を除く人間達が消滅した状況。
この状況を打開できるのは少女しかいないし、少女まで消えたら一人で生き続けなければならない。
……それらを考えると、「少女に消えてしまえ」という願いがあまりに考えなしだと感じ、作品のクオリティが上昇するとは思えませんでした。


クイーンズブレイド


前期には、それでも話の拡大するワクワク感があったのですが、今期は話の収集をつけるためにベタな話やご都合主義が続き、いまひとつだと思います。
また、前シリーズでは陽光などを強引にかぶせて局部を隠していましたが、今回はなんの理由付けもなしにただ隠しましたね。いっそ、潔いと言えるでしょう(笑)。
本筋とは無関係ですが、ラナとアイリの関わりは面白いと感じました。
なんだかんだ言いつつも、最終回における決戦はうまく盛り上がったと思います。


見ていて、侍スピリッツのドラマCDを思い出しました。
覇王丸天草四郎に自由意志を奪われ唯一の友となるが、再臨したアンブロジヤを相手に大技を連発する侍達の意気を感じ、呪縛から逃れます。
覇王丸天草四郎との一騎打ちは素晴らしかった。
……完全に話がそれていますが(笑)。


>ファイト一発! 充電ちゃん!


乳揺れが凄かった(笑)。
絵や演出など、アニメ技術的には優秀な作品だったと思います。
ただ、物語そのものが……。
原作を知らないので、設定の把握が甘い可能性もありますが、お約束に頼って雑に感じる部分が多かったです。
要充電対象者を見つける勝負で、メーターを見るだけのアレスタに、洞察力に頼る閃登が勝利するのは無理がありすぎだと思います。
そもそも、ネオジム綜合充電社が営利企業というなら、充電によってどんな利益があるのか不可解です。そのうえ、パラレルの電柱頼りというのもよくわかりません。
……それでいて、作品としてはそれなりに楽しめたのが、自分でも不思議です。