「空を見上げる少女の瞳に映る世界」についていけない件(特に2話)


 主役(?)のムントという名から、京都アニメーションの未視聴OVAを思い出した所、制作が本当に京アニだと知って驚きました。
 ぶっちゃけ、京アニ制作だと信じたく無い作品です。
「ふもっふ」「ハルヒ」「らきすた」「クラナド」と続き、期待していただけに……。

 ユメミは、どうせ協力するんだから、ぐだぐだ言わずに手を貸せ!
 ムントも協力を求めるなら、必要な情報を開示するなり、報酬を与えるなり、無理矢理連れ出すなりさっさとやれ!
 情報が散漫だったり、流れがぶつ切りだったり、作品の構成で非常にイライラしてます。
 原作物よりも、オリジナル作品の方こそ力を注ぐべきと思うんですが、違うのかなぁ……。


 ところで、ユメミの声に若さが足りないと感じるのは私だけでしょうか?


 連合軍内に悪人面の若本キャラがいます。
 ……どう考えたって、黒幕的な悪役でしょ、これ。


 天然系のスズメと不良らしいカズヤの結婚(?)。
 偏見を受けて苦しむ少年とそれを受け入れた少女の話なんだろうと、導入部においては好意的に受け入れました。
 ところが……。
 抽象的な昔語りのシーンを私なりに解釈すると、「不良をやめたのに親は信用してくれない」とか、「ケンカを止めたいのに絡まれたから殴り返した」であってます?
 …………。
 自殺すら考える動機がこの程度?
 反省しているなら、なぜ我慢しようとしない?
「変わった」と言い立ててるだけで、全然成長してません。
 自分の悲劇に酔っているみたいで、凄くイタいです。
 結局、受けれてくれる相手に逃げているだけに見えました。
 スズメには相手を受け入れるだけの純真さがあると思うのですが、カズヤは受け入れてくれるなら誰でもよさそうです。
クラナド」の岡崎なら同情できたのに、カズヤには呆れるだけです。


 一緒に暮らすわけでもなく、法律上の結婚でもないなら、「好きなだけ結婚ごっこをしてればいいじゃね?」と私は思いました。
 それとも、作品世界での「結婚」とは、何か重要な意味を持っているけど、それをこれまで伏せてきたとか?
 結婚の扱いが不可解なので、そんな風にも邪推しています。
 心中かと感じた所、浮き輪を持っているのを見て安心しました。


 ネットでの感想にあったのですが、壁を乗り越える象徴として、川を渡るって本当ですか?
 川を渡ったところで何が改善されるわけでもなく、川を対象とする意義も意味も不明です。
 結婚が上記の行動だとするなら、私にはこの作品を理解するためのセンスが、決定的に欠けているのだと思います。
 それを確かめるためにも、次回は是非とも見なければなりません。


 作品の方向性がわからず、キャラの優柔不断さにイライラするあたり、「カオスヘッド」と似た印象を受けました。