涼宮ハルヒの分裂


 昨日、購入に出向きましたが、近所にあるTSUTAYAでは販売していませんでした。ホント、新刊の仕入れがおかしいんですよね。既刊のハルヒは全巻揃っているというのに……。
 マンガ専門店まで足を伸ばして、無事に購入を果たしました。


 正直な感想を述べると非常にがっかりしました。今回は、前編に過ぎないため話が完結していません。内容自体も、これぞという魅力的なシーンがありませんでした。詳細は下記を参照願います。


以下はネタバレ。


 以前から話に出ていた、キョンと噂のある「変わった女」がようやく登場しました。いろいろなおまけ付きで。
 タイトルの「分裂」の暗示するものが今回は2種類登場しました。


 1つ目は、もうひとつのSOS団(仮称)が登場しました。
「陰謀」にて登場した誘拐犯=超能力者、嫌みな未来人、新登場の宇宙人、そしてキョンと親しかった少女。
ハルヒとは別な神的存在」というのはビッグサプライズです。ハルヒと対になる存在がいるとなると、重複する存在がいないキョンの方がより希少な存在なのでしょうか?

 2つ目として、作中に分岐点が発生し、2ルートが同時進行となりました。
 どのように統合させるのか、この点については興味が尽きません。


 その昔、「魔獣学園」という小説がありました。この作品にも、未来人、超能力者、アンドロイド等が登場して大騒動を起こしました。主人公はなんの力もない巻き込まれた一般人でした。
 物語のラストでようやく主人公も超能力者であることが判明します。それは問題解決に何一つ役立たない「巻き込まれる」という能力。それぞれが個別の人生を歩むはずだった特殊な面々は、主人公の能力によって舞台となる学校に引き寄せられたというのが真相でした。
 本人にその自覚はなくても、騒動の原因となったのは主役だという事実。ハルヒを読んだときに連想したのはこの作品でした。