「新・魔獣狩り」について


 以前の日記にも書きましたが、私は夢枕獏が好きです。その夢枕獏作品で20年以上前から続いている「魔獣狩り」という作品があります。それだけ聞けば凄そうですが、外伝を除外した場合のシリーズ通算は17冊ですし、長編で完結した作品が少ない獏先生のことなので、手放しにほめるのもどうかと思います(笑)。


 今月、最新刊である10巻が発売されたので購入しました。ところが読み進めるとどうも私の記憶している物語と合致しません。
 後になって本を整理していたところ、ブックカバーをまとった9巻が発見されました。その上、発行日は平成16年11月! どうやら、購入から2年近く眠りについていたようです。
 さらにビックリしたのが、散らばっていた「新・魔獣狩り」を並べ終わると、今度は8巻が2冊並んでしまったこと……。ちなみに、こちらは平成16年5月発行です。


 自分に責任があるのは分かり切っていますが、もう少し執筆を早めてもらえれば、こんなポカミスをせずに済むと思います。
魔獣狩り」だけでなく「キマイラ」でも心配になるのが、「物語は完結するのか?」という点です。本人に完結する意志があったとしても、それ以前に寿命が来そうで怖いんですよねぇ。獏先生には、書き進めるうちに物語が長くなるという「悪癖」があるものですから。
 ちなみに9巻のあとがきで「あと3冊で完結」などと書いているのですが、「本気かっ!?」と声を大にして言いたい。
 かの「餓狼伝」も初期の頃こそそんなことを言い続けて、挙げ句の果てに13巻まで続いて、因縁めいた新キャラが登場する始末です。
 ……本当に完結させる気があるんでしょうか?
 正直に言ってしまうと、釣りや登山は我慢してもらいたいと思います。